第9回日本情報オリンピック (JOI 2009/2010) 春季トレーニング合宿講義予定
- 講義1 3月19日・20日
講師:秋葉 拓哉 先生
東京大学理学部情報科学科 3年
IOI2006 メキシコ大会 日本代表
TopCoder Open Finals 出場 (2008, 2009), Google Code Jam World Final 出場 (2008)
題目:プログラミングコンテストでの動的計画法&データ構造
概要:プログラミングの問題の王道であり避けては通れない動的計画法について,動的計画法の
アルゴリズムを簡単かつ正確に構成する方法や,より難しい問題へのアプローチの方法に
ついて扱います.また,国際情報オリンピックで頻出のセグメント木を中心に,いくつか
のデータ構造とその応用について扱います.
- 講義2 3月21日
講師:松井 知己 先生
中央大学理工学部 教授
日本OR学会第26回普及賞 (2001), 日本OR学会フェロー (2007)
http://homepage2.nifty.com/TOMOMI/
題目:ゲームとルールを決める数学
概要:この講義では,まず最初に,与えられたルールの下でプレイヤが競ういわゆるゲームにつ
いて最初に扱う.講義では,山崩しや五目並べ,HEX といったゲームについて,その理論
的な性質について扱う.次に,各プレイヤが自身のために行動する状況でどのようなルー
ルを定めるか,というゲーム理論的な視点について扱う.講義では,安定結婚問題,クラ
ス編成問題等を取り上げ,その性質について述べる予定である.
- 講義3 3月22日
講師:田中 英行 先生
株式会社 Preferred Infrastructure エンジニア
SuperCon2000優勝を機に競技プログラミングに興味を持つ.ICPC World Finals (2004, 2005),
Google Code Jam World Finals (2008) 出場, ICFP Programming Contest 2004, 2005 3位など.
大学時代に Lisp・Scheme・OCaml・Clean・Haskell と渡り歩き,関数プログラミングに目覚める.
7年来のHaskell使い.
題目:関数プログラミング入門
概要:関数プログラミングというプログラミング手法がある.関数プログラミングでは,プログラム
の実行を関数の適用と捉える.それはすなわち,いわゆる数学的関数,引数に対して値が一意
に決まる関数を扱い,副作用を持たない.そのようなスタイルで書かれたプログラムは理解し
やすく,動作の検証が容易である.さらに,近年重要性を増しつつある並行動作にも優れた性
質を示す.関数型プログラミング言語である Haskell の解説も行う.
- 講義4 3月23・24日
講師:今城 健太郎 先生
大阪大学基礎工学部情報科学科 3年
IOI2006 メキシコ大会 銀メダル
スーパーコン2006 優勝, EPOCH2007 優勝
題目:GUIプログラミング
概要:GUIプログラミングができると様々な可能性が広がります.普段C言語しか触っていない人に
もわかるように,HTMLとJavaScriptを用いたGUIプログラミングについて講義します.