新コース (S1コース、S2コース) 開講のお知らせ
2023年10月より従来のコース (A コース、B コース、C コース) に加えて、より高度な内容を学ぶコース (S1 コース、S2 コース) を開講します。
S1 コース、S2 コースの内容は独立となっており、受講順序は問いません。S1 コースより先に S2 コースを受講することもできますので、皆さんの都合やペースにあわせて受講してください。日本情報オリンピックの二次予選以降や、日本情報オリンピック女性部門の本選以降を目指す人には、S1 コース、S2 コースの受講をお薦めします。
2023年9~12月の開講コース(予定)
- 9月3日(日) Aコース、Bコース、Cコース
- 9月23日(土) Aコース、Bコース、Cコース
- 10月8日(日) Aコース、Bコース、Cコース、S1コース
- 10月21日(土) Aコース、Bコース、Cコース、S2コース
- 11月5日(日) Aコース、Bコース、Cコース (Sコースの開講は未定です)
- 11月25日(土) Aコース、Bコース、Cコース (Sコースの開講は未定です)
- 12月3日(日) Aコース、Bコース、Cコース (Sコースの開講は未定です)
- 12月23日(土) Aコース、Bコース、Cコース (Sコースの開講は未定です)
11月以降の S コースの開講予定については、決まり次第、本ページおよびこちら(イベント管理サービス「Peatix」のサイト)でお知らせします。
講座内容についての詳細は講座内容をご覧ください。
開催概要
プログラミングや情報オリンピック(JOI)に興味のある中高生を対象に、Python でプログラミングを 0 から学ぶ講座 (略称: JOI 入門講座) を毎月開講しています。
少人数グループで実施します。各グループに 1 人ずつ学生チューターが割り当てられており、個別に指導を受けることができます。チューターによる解説の後、演習として実際にプログラミングに取り組みます。
2023年10月からは従来のコース (A コース、B コース、C コース) に加えて、より高度な内容を学ぶコース (S1 コース、S2 コース) を開講します。
講座設定
開講予定はこちら(イベント管理サービス「Peatix」のサイト)をご覧ください。
日時 | 月に 2 回、土曜日または日曜日の 14:00 ~ 18:00 に開講します。開講日は月によって異なります。 |
実施方式 | Web 会議システム「Zoom」を用いたオンライン実施 |
参加者 | プログラミングに興味のある中高生 (人数は各回による) |
参加費 | 5,000円 |
講座は 3 つのコース (A コース、B コース、C コース) に分かれています。実施日によっては、より高度な内容を学ぶコース (S1 コース、S2 コース) も開講します (S1 コース、S2 コースは不定期に開講します)。
各コースは 1 回の受講で完結する内容です。講座は月に 2 回、土曜日または日曜日に開講しています。毎回、同じ内容で行っていますので、いつからでも始めることができます。参加者の都合やペースにあわせて受講してください。
参加申込時に受講コースを 1 つ選択してください。プログラミング初心者には A コースをお勧めします。3 つのコース (A コース、B コース、C コース) を 1 回ずつ受講していただくことで、日本情報オリンピック予選で敢闘賞 (予選 B ランク) の表彰を受けられるレベルまでサポートします。
日本情報オリンピックの二次予選以降や、日本情報オリンピック女性部門の本選以降を目指す人には、S1 コース、S2 コースの受講をお薦めします。
講座内容
講座では 『JOI公式テキスト Pythonで問題解決 情報オリンピックに出てみよう』 をテキストとして使用します。テキストをお求めの上、お申し込みください。テキストの内容を確認して自分自身の希望レベルにあっているか確認しておきましょう。
- Python 講座 A コース(テキスト 第1章 01 ~ 03):プログラミングの取り組み方の説明から始まり、変数や条件分岐を学習します。
A コースはプログラミングが全くの未経験の方でも受講することができます。A コースの内容を理解するための予備知識として、中学校で学ぶ数学の一部 (正負の和・変数・一次関数など) を仮定します。本ウェブサイトの「JOI入門講座で扱う問題例」をパソコンを使わずに解けることを、A コース受講の目安とします。
- Python 講座 B コース(テキスト 第1章 04 ~ 05):文字列と for 文を使ったループについて学習します。
A コースを未受講の方は、テキストの第1章 01 ~ 03 を予習しておきましょう。第1章 02 ~ 03 の「過去問の類題」のうち半数程度を自分の力で解けるようになっていることを、B コース受講の目安とします。
- Python 講座 C コース(テキスト 第1章 06):リストについて学習します。
A コースや B コースを未受講の方は、テキストの第1章 01 ~ 05 を予習しておきましょう。第1章 02 ~ 05 の「過去問の類題」のうち半数程度を自分の力で解けるようになっていることを、C コース受講の目安とします。
- Python 講座 S1 コース(テキスト 第2章 08~10)、S2 コース(テキスト 第2章 11~14):S1 コースでは複雑な繰り返し条件を扱うための多重ループや多次元リストについて学習します。S2 コースでは複雑な処理を扱うための関数について学習します。これらのコースでは C コースまでの内容を理解していることを前提としますので、未受講の方はテキストの第1章 01 ~ 06 を予習しておきましょう。
※ S1 コース、S2 コースの内容は独立となっています。受講順序は問いませんので、S1 コースより先に S2 コースを受講することもできます。
JOI入門講座で扱う問題例
まずは、次の問題をパソコンを使わずに解いてみましょう (JOI 入門講座では、この問題をパソコンを使わずに解けることを、A コース受講の目安とします)。
問題(第16回日本情報オリンピック 予選1改題) JOI くんは電子レンジで肉を温めようとしています。肉は温度によって以下の状態に分類されます。
- 温度が 0 ℃より低いときは、肉は完全に凍っている
- 温度がちょうど 0 ℃のときは、凍っている状態と凍っていない状態の両方が混じっている
- 温度が 0 ℃より高いときは、肉は凍っていない
加熱にかかる時間は、1 以上の整数 X, Y, Z を用いて以下の様に求められます。
- 肉が完全に凍っているとき:X 秒で 1 ℃温まる
- 肉の温度がちょうど 0 ℃のとき:Y 秒ですべて解凍される
- 肉が凍っていないとき:Z 秒で 1 ℃温まる
例えば X=5, Y=10, Z=3 のとき
- 35 ℃の肉を60℃まで温めるのに 75 秒かかる
- -10 ℃の肉を20℃まで温めるのに 120 秒かかる
JOI くんが肉を A ℃から B ℃に温めるのにかかる秒数を考えます。ただし A < B です。
- X = 2, Y = 5, Z = 7 のとき,10 ℃の肉を 45 ℃まで温めるのにかかる時間は何秒ですか.
- X = 3, Y = 8, Z = 2 のとき,-5 ℃の肉を 30 ℃まで温めるのにかかる時間は何秒ですか.
- A > 0, B > 0 のとき,肉を解凍するのにかかる時間は文字を使ってどのような式で求められますか.
- A < 0, B > 0 のとき,肉を解凍するのにかかる時間は文字を使ってどのような式で求められますか.
(解答) (1) 245 (2) 83 (3) Z(B-A) (4) -AX+Y+BZ
この問題のように、JOI 入門講座では現実の問題を数学的に言い換えたものを主に扱います。まずは問題の内容を正しく理解することが大切です。そして、問題をパソコンが解くようにプログラミングを行います。
プログラミングによって、皆さんが手で行った計算をパソコンに行わせることができるようになります。手作業ではできないような膨大な計算をパソコンに行わせることもできます。
参加者の声
2021 年 2 月に実施した女性限定の JOI 入門講座の事後アンケートで寄せられた感想を紹介します。
分からなくてもすぐに教えて下さるので、とても楽しかったです。(高校生女子)
プログラミングへの興味が高まりました。(中学生女子)
教え方や教科書がとても分かりやすく、理解しやすかったです。(中学生女子)
気がついたときにはこれまで解けなかった問題もスムーズに解けるようになっていて楽しかったです。(高校生女子)
よくある質問
- パソコンの操作にあまり慣れていなくてもプログラミングはできますか?
- できます。今回の講座ではプロ用の難しくて取っつきにくいソフトウェアなどは一切使わず、Web ブラウザ上でプログラミングを行います。安心して参加してください。
- プログラミングは難しそうなイメージがあります・・・
- 今回の講座で扱う、コンピュータに与える指示の種類は多くても 10 種類で、決して難しくはありません。もしつまづいてしまっても、少人数グループ制なのですぐチューターに質問できます。
- ボードゲームなどのパズルと比べてプログラミングは面白いですか?
- もちろんです。普通のパズルとプログラミングの大きく違うところは、自分で組み立てた指示に沿って実際にコンピュータを動かせることです。思い通りに動いた時の達成感はプログラミングでしか味わえません。
参加条件
- 講座ではテキストとして 『JOI公式テキスト Pythonで問題解決 情報オリンピックに出てみよう』 を使用します。テキストをお求めの上、お申し込みください。
- 講座の時間は 14:00 から 18:00 までの 4 時間 (休憩込) です。他の受講生の迷惑にもなりますので、遅刻や早退はご遠慮ください。
- JOI 入門講座は、高等学校・高等専門学校・中等教育学校・中学校等に在学しており、高等学校 2 年に相当する学年以下の方を対象としております。小学生の参加はご遠慮ください。
- 保護者に受講許可をいただき、保護者にチケットをご購入いただいてください。
- 講座にはパソコンにインストールした Zoom アプリから参加してください。Web ブラウザ版 Zoom では講座に参加できません。スマートフォン・タブレット・Chromebook では講座に参加できません。
- チューターによる指導を受けるために、講座中はカメラ ON・マイク ON で参加してください。パソコンのカメラやマイクが OFF になっている場合は、チューターからの指導を受けることができません。他の参加者の迷惑にもなりますので、カメラやマイクが付属していないパソコンでのご参加はご遠慮ください。カメラやマイクをお持ちでない方は、ウェブカメラや外付けマイクをご用意の上、参加申込をお願いします。参加申込前に Zoom アプリを利用して、カメラやマイクが利用できることのご確認をお願いします。
- 講座にはどこからでも参加していただくことができますが、図書館やカフェ等のカメラ ON ができない場所や、声を出すことができない場所からのご参加はご遠慮ください。
- チューターがコーディング中の様子を確認できるように、講座中は Zoom の機能を使ってパソコンの画面を共有してください。画面共有が OFF になっている場合は、チューターの円滑な指導を受けることができません。ご使用のセキュリティソフトの設定によっては画面共有ができない場合があります。画面共有ができるように設定を変更してから、参加申込をお願いします。
- 以下の事項についてご承諾をお願いします。
- 一般社団法人 情報オリンピック日本委員会は、申込時に提出いただいた参加者とその保護者の個人情報を、適切な管理のもとにJOI入門講座の実施のために利用することができるものとします。
- 文部科学省および日本情報オリンピックの共催機関である国立研究開発法人 科学技術振興機構から、参加者へ情報提供の依頼があった場合、依頼に応じてこれらの機関からのお知らせを参加者へ通知することがあります。
参加方法
参加申込を行う前に以下の準備を行ってください。
- Google Chrome をパソコンにインストールしてください。Google Chrome 以外のブラウザでは講座に参加できないことがあります。
- Zoom アプリをパソコンにインストールしてください。Zoom アプリのバージョンが古い場合は講座に参加できないことがあります。
- AtCoder のアカウントを作成してください。講座当日に使用しますので、ユーザ名とパスワードは大切に保管してください。
以上の準備が終わったら、イベント管理サービス「Peatix」のサイトからチケットを購入して参加申込をしてください。
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(イベント管理サービス「Peatix」のサイト)
お問い合わせ
JOI 入門講座に関するお問い合わせや講座に関する連絡は info@ioi-jp.org までメールでお願いします。