A宿舎について 日本チームのコンテスタントは、4人部屋を一つ与えられました。 216a という部屋です。216b は Kazakhstan です。2階ですが、 入り口が0階なので、階段を2回登る必要があります。
Bコンテストについて コンテストは2日間ありました。1日目は、islands でバグがあり、 fish も時間がたりなくなって書き終わらなかったので、とても悪く なってしまいました。2日目で少し取り戻しまし、また、問題が 難しくボーダーが下がったこともあり、金ボーダーより4点低い ものをとることができましたが、来年は、今年のようなバグや 失敗をしないようにしたいです。
C観光について 観光では、ピラミッド、観光地、海に行きました。ピラミッドでは、 ラクダに乗って落ちそうになりました。観光地では、乗り物が 日本よりとても激しく動いていました。海では、ホテルの部屋で 休んでいました。
D国際交流について 特に国際交流をしたわけではないですが、有名な人を何人か 見つけました。中国チームの選手や、Poland の Deputy, ISC に 来ていた人などです。
E飛行機について 飛行機に乗っているときに、じんましんになりました。とても かゆかったですが、2時間で元に戻りました。
FPoland について Poland を応援していますが、3人が金、国際順位も2位と なりうれしいです。
GIOIについて 最後に、IOIを支えてくださった人達、ありがとうございました。
試験は2日目に失敗をして萎えていたのですが一応銅が貰えたのでよかったです。IOIは閉会式までメダルの色がわからないので怖いです。
外国選手との交流ですが、IOIはなんか世界的に他のI*Oとのかけ持ちが多いような感じで、以前見た顔を見ることが結構ありました。 また、日本語で話しかけてきたり日本のアニメの話をしてきたりする外国選手や選手以外の人が結構多かったです。自分は英会話力が足りていなかったので単独で外国選手と話すことはあまりなかったです。英会話力はあったほうがいいと思いました。
観光ではピラミッドなどに行ったのですが、観光客に物を売る人がいて、買おうとすると値段が増えるようになっていて面白かったです。 相手が値段を上げたら財布をしまって帰ろうとすれば値段が戻るようです。 (ただし、それで買おうとすると値段が増えます。)
あと、今回のIOIでは予定されていたスケジュールと実際のスケジュールの食い違い方が激しかったことや、開/閉会式などで行われたパフォーマンスなどにいろいろ力が入っていたことが印象に残っています。今回のIOIに参加して色々よい経験をできたと思うので、今回のIOIに参加することができてよかったです。
【エジプトについて】
ありきたりな感想ですが、暑くて乾燥した国でした。ただエアコンは大抵の場所で動いていて、水も頻繁に提供されたのでそこまで苦しむことはなかったです。風呂・トイレの環境は悪く不便でしたが、その点を除けば生活は問題なかったです。「金持ちの国」という印象です。
食事は味は悪くはなかったのですが、衛生状態がよくなかったのか体に合わなかったのかのために、IOI期間中に体調をしょっちゅう崩してしまいました。コンテストに影響がなくよかったのですが、少し油断していたかな、と反省しています。
観光では、ピラミッドやナイル川などの有名な場所に行きました。ピラミッドは、現実に存在するものという意識がなかったので、近づいて見ることができ、よい経験になりました。現地人の物売りに絡まれることがしばしばありましたが、その辺も含めて楽しめました。
【交流について】
Free Timeが少なく、国際交流の時間はあまり多くは取れなかったです。
PaintBall(銃撃戦の遊び)に参加したときに、待ち時間に外国選手たちと話す機会がありました。日本に旅行しようとしていたり、日本のアニメ文化に興味があったり、という人が予想通り結構いました。自分の国のことなのにしっかり説明できない部分ばかりでしたが、会話がそれなりに続いたのはよかったです。英会話力もまだまだ改善の余地があると思いました。
表彰式後は中国チームと交流しました。強いチームという点もあって最初は話しかけづらい雰囲気かなと思っていましたが、勇気を出して話してみるとそんなことは全くなかったです。渡したお土産を気に入ってもらったり、写真を快く一緒に撮ってもらったり、と仲良くできて満足しています。
【まとめ】 こうして感想文を書いている帰りの機内でも、非常に疲れています。ただそれ以上に、すばらしい、充実した1週間を過ごせたと感じています。 情報オリンピックの存在を教えてくれたチューターの方々から、役員の方々、IOIの運営の方々まで皆さんに感謝したいです。ありがとうございました。
【国際交流について】 外国人と会話をするといった経験は滅多にできないので、とてもいい経験になりました。日本のアニメのファンという人が多く、その話題で盛り上がることが多かったです。中でもアニメソングを携帯に入れていたインドネシアのチームや、日本人と結婚しているというフィンランドのリーダーの人と交流したことが印象に残っています。
【エジプトについて】 宿舎、試験会場等があった施設はカイロ中心部から少し離れた砂漠に囲まれた場所にあり、いかにもエジプトだなぁという感じでした。どこにいっても砂漠ばかりで、日本との風景の違いに驚かされました。ピラミッドやスフィンクスは前から行きたいと思っていたので行くことができてうれしかったです。
【まとめ】 自分最後のオリンピックで満足のいく結果を上げられなかったことは残念です。これからは、この経験を生かして他のプログラミングコンテストに参加したり、チューターとして働いて、IOIという貴重な機会を与えてくださった皆さんに恩返しをできればと考えています。
今回の IOI 2008 で日本選手は,金メダル1つ,銀メダル1つ,銅メダル2つというすばらしい成績を収めることができました.4人の選手が全員メダルを獲得したのは始めての快挙です.(選手を2名だけ派遣した頃に2名ともメダルということはありました.)保坂君金メダル,副島君銀メダル,松元君・滝聞君銅メダルおめでとう.後述しますが,かなりタイトな大会スケジュールでした.他にもいろいろと慣れない面があったと思いますが,選手の皆さんはこのような過酷な環境の中で十分実力を発揮したと思います.選手の皆さんに敬意を表すると共に感謝したいと思います.また,試験だけではなく,国際 交流も楽しんだのではないかと思います.
問題は,全体として昨年以上に難しくなっていました.金356点以上,銀229以上,銅127点以上というメダルのボーダーからも難しさの程が窺い知れると思います.実際,高度なアルゴリズム・データ構造を駆使しなければ高得点を取ることができず,しかも,実装がタフなものが複数ありました.また,一昨年出題されたものの昨年は出題されなかった良い数理的な着想を得ら必要がある問題も出題されました.つまり,知識・発想力・コーディング能力のすべてが高いことが要求されました.最高点の558は別格として,2位で474点ということですので,上位者にとっても難しいものだったことがわかります.そのような問題に対して,選手の皆さんは果敢に挑戦してすばらしい成果を上げたわけです.今後も,日本選手のすばらい発想力を確実に結果に結びつけられるよう,トレーニング内容をより充実していきたいと思います.また,今年の問題セットの中には,日本が提出した問題が採用されていました.このことや今回の結果から,日本の出題体制の充実ぶりがお分かりいただけるものと思います.
大会の運営についても簡単に触れておきます.試験そのものについては,試験日1で30分強開始が遅れたものののそれ以外には大きな問題はありませんでした.一方,競技以外についてはいろいろと問題がありました.まず,開催式,プラクティスセッション,試験終了後のアナリシス・閉会式といった重要な行事(こうして列挙してみると試験以外の行事が全て入っていますね)のスケジュール変更が多くありました.そのうえ,スケジュールの変更に関する掲示が一切なく,また,ガイドもイベントの正しい集合時間・開始時間を知りませんでした.選手の皆さんは,そのような状況の中でも落ち着いて行動をし てくれました.それから,Farewell Party はキャンセルされたようです.一方,心配をしていた食事や飲み物については,内容もオペレーションも問題ありませんでした.エクスカージョンも,時間のことを別にすると,ナイルクルーズ,ピラミッド見学,そして地中海ではなく紅海(正確にはスエズ湾)のビーチと充実していました.また,試験日2が水曜日でしたので,本来であれば木曜日にエクスカージョンで金曜日に閉会式となるはずですが,金曜日がイスラム教の休日ということで,閉会式が木曜になり閉会式後の金曜にエクスカージョンとなりました.そのせいか,試験日1の終了後に,夕食をかねたナイル川クルーズに出かけるなど,とてもタイトな日程でした.昨年の感想で「国ごとの運営の違いを楽しむのも IOI の本質の一つかもしれません.」と書きましたが,今年もこの点は堪能できました.また,エクスカージョンに博物館見学やカイロ市内見学がなかったのは残念です.それでも,エジプトの歴史,エジプトの皆さんの親切な人柄に触れることができ,有意義な大会参加となりました.組織委員会やガイドの皆さん,どうもありがとうございました.
最後になりましたが,この事業をサポートしてくださる関係各位に感謝申し上げるとともに,これからも才能豊かな若い人たちが国際大会で実力を試し諸外国の同じような若者と交流が持てるよう,引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます.
今年の問題はとても難しく,しかも1日目の問題が難しかったので選手たちはショックを受けたようですが,本当によくがばってくれました.保坂さんの金メダル,副島さんの銀メダル,滝聞さんと松元さんが銅メダルと全員がメダルを取れたことを大変うれしく思っています.日本選手団はコンテストだけでなく,ピラミッド見物・スエズ湾での海水浴とIOI2008エジプト大会を楽しむことができました.
谷先生のリーダーシップと若い随行員の皆さんが技術面,精神面の両面で選手たちの相談相手となってくれたことが選手たちの力を引き出す大きな支えとなっていたと確信しています.皆さん楽しい1週間をありがとうございました.
過酷な環境と日程であったのは,選手も同様であり,さらに今年の問題は,1日目の問題に約230人が0点となった問題があるなど例年に比べより難しい問題でした. そんな中で,保坂君は十二分に持てる力を発揮し,見事三年連続の金メダルを日本にもたらしてくれました.副島君は順位があと一つ上であれば金メダルとなる大変惜しい銀メダルでした.そして,松元君と滝聞君は,一日目または二日目の試験で本人達にとって不本意と感じる成績でありましたが,余裕をもって銅メダルを獲得できる点数であり,初の代表4人全員がメダルを獲得することができるという本当にすばらしい結果でした. 今年の選手のうち副島君,滝聞君,保坂君の3人は,来年も出場可能な年齢であり,これからの彼らの成長によって,来年のブルガリアでのIOI 2009ではより高い成績が期待できる,希望の持てる結果でもありました.
チューターとして情報オリンピックに関わって3年,話ではいろいろと聞いていたIOI本番の場に実際に立ち会うことができ,あらためて自分自身の未熟さを痛感すると共に,日本が今より上位を狙う上で日本情報オリンピックに足りない部分が多く見えました.この経験をもとにより自分自身を磨き,日本情報オリンピックのさらなる発展のために,協力していこうという気持ちをあらたにしました.
私は、一昨年に選手として国際情報オリンピック(IOI)に参加しましたが、随行員として参加してみると、選手のときとは随分と違う印象を受けました。生徒が題意をきちんと誤解なくとらえらえられるように言葉を選び慎重に問題を翻訳することは、とても大変なことでした。リーダー達の会議も、様々な意見が飛び交い、各国のリーダー達がとても真剣に生徒たちのことを考えていることが伝わってきました。
今回の開催地はエジプトでした。エジプトの暑さは、温度が高いということよりも、日差しが鋭いというものでした。エジプトについて一番印象に残ったのは、残念ながら、時間のルーズさと計画の無さ(あるいは下手さ)でした。例えば、宿泊棟からせいぜい400m程度離れた閉会式の会場へバスで移動することを計画し、そしてそれに1時間(!)もかかってしまい、閉会式の開始は大きく遅れました。(開会式の際もそうするつもりだったらしいのですが、バスが到着しないと言い歩きで移動しました。)しかし、ピラミッドの観光や砂漠でらくだに乗ることができたことは、とても楽しく、貴重な経験であったと思います。良い思い出ができました。
コンテストの問題については、今年もとても質の良い問題が出題されたと思います。私は情報オリンピックをきっかけに、大学に入ってからも色々な国際的なプログラミングの競技に積極的に参加しています。そのため、年齢制限無し、あるいは大学生向けのプログラミングの問題を沢山見てきました。高校生の頃は、ただ「難しいなあ」と感じていたIOIの問題ですが、今回は改めて、IOIの問題はそれらと比べても全く劣ることのない良質で高難度な問題だと思いました。IOIは素晴らしい大会だと思います。
エジプトの観光では,ナイル川のクルーズにて,くるくる回る謎の踊りを鑑賞したり,ピラミッドの側まで行き,その昔上の方から落ちてきたとおぼしき岩を多く目撃してピラミッドの壮大さに恐れおののいたり,ビーチへ行きエジプトの日差しの強さを足で感じてあちちちちとなったりなど,エジプトのいろいろな面に触れることができました.
微妙に残念だった点をあげるならば,食事のメニューがほぼ1日周期であったことでしょう.あと,宿の鍵が非常に扱いづらかったり, 冷房の温度調整ダイアルが壁に埋められていたりしたのもやや残念でした.
自分が選手だったころは,情報オリンピックで出てくるようなデータ構造とかアルゴリズムとかの話はぜんぜん知らなかったのですが,最近の生徒は,オンラインコンテストに参加したりなどを通して,非常にレベルが上がってきていると思います.
今年高2だった3人の選手のレベルが来年どのようになっているのか,非常に楽しみです.
松元君も,ぜひチューターになって未来の選手たちを育成してあげてください.