情報オリンピック 夏季セミナー２０１０ 実施の概要

• 日時 2010年8月23日（月）〜27日（金）
  　
• 場所 ハートンホテル東品川 （〒140-0002　東京都品川区東品川4-13-27）
  　
• 参加者 16名
  
• スケジュール

   
      8月23日 (月)
        15:30         集合・受付開始
        16:00〜18:00  打ち合わせ・班決め、セミナー(1)
        18:00〜19:00  夕食
        19:00〜21:00  セミナー(2) （研修室は21:00まで）
        23:00         就寝
        
      8月24日 (火)
         7:00         起床
         7:30〜 8:30  朝食
         9:00〜12:00  セミナー(3)
        12:00〜13:00  昼食
        13:00〜17:00  セミナー(4)
        18:00〜19:00  夕食
        19:00〜21:00  セミナー(5)
        23:00         就寝
        
      8月25日 (水)
         7:00         起床
         7:30〜 8:30  朝食
         9:00〜12:00  セミナー(6)
        12:00〜13:00  昼食
        13:00〜15:30  講義(1)　北内 啓 氏（NTTデータ 技術開発本部IT活用推進センタ）
        16:00〜18:00  セミナー(7)
        18:00〜19:00  夕食
        19:00〜21:00  セミナー(8)
        23:00         就寝
        
      8月26日 (木)
         7:00         起床
         7:30〜 8:30  朝食
         9:00〜11:00  セミナー(9)
        11:30〜12:30  発表準備(1)
        12:30〜13:30  昼食
        14:00〜16:00  講義(2)　上原 隆平 氏（北陸先端科学技術大学院大学）
        16:30〜18:00  発表準備(2)
        18:00〜19:00  夕食
        19:00〜21:00  発表準備(3)
        23:00         就寝
  
      8月27日 (金)
         9:00〜12:00  発表会(1)
        12:00〜13:00  昼食
        13:00〜15:00  発表会(2)
        15:30         解散
  

  
  
• セミナーで使用したテキスト
  1. 『ファインマン計算機科学』
  2. 『珠玉のプログラミング―本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造』　　 　
  3. 『ゲーム開発者のためのAI入門』 　
  4. 『プログラミングHaskell』 　
  5. 『プログラマのための論理パズル 難題を突破する論理思考トレーニング』
  
  
  
• グループ毎の発表タイトル

  「珠玉のプログラミングー本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造」グループ マルコフ連鎖と画像への応用 BOGGLE の実装と解法について 英語形態素解析 - POS Tagging 「プログラミング Haskell」グループ Haskell」について Haskell の再帰関数＋α 切符番号遊びを Haskell で 「プログラマのための論理パズル　難問を突破する論理思考トレーニング」グループ 特定のゲームにおける戦略 虫食い算のアルゴリズム スリーザーリンクの自動解答・生成 「ゲーム開発者のためのAI入門」グループ 追跡と迎撃 ゲームAIにおけるフロッキング ゲームにおける基本的経路探索とA^*アルゴリズム ニューラルネットワークと遺伝的アルゴリズム 「ファインマン計算機科学」グループ 論理計算とエネルギー損失なしの計算機 チューリングマシンとは？ 万能チューリングマシンの設計

  参加者

  
  
  • 講義概要
    • 8月25日 (水)　13:00〜15:30
    • 講師　北内 啓 氏（�鰍mＴＴデータ 技術開発本部 ＩＴ活用推進センタ）
    • タイトル　『コンピュータでテキストを扱う 〜テキスト処理のための基礎技術〜』
    • 講義概要
      　コンピュータはもともと「計算機」という名の通り、数値計算を高速に実行するための機械として開発されました。現在では画像や音声などあらゆる種類のデータを処理することが可能となり、その中でもテキスト（文字列）は様々な場面で頻繁に利用されています。 本講義では、コンピュータでテキストを処理する際に必要となる文字列検索や文字列照合といった技術について、各アルゴリズムの内容と特徴を解説します。さらに、自然言語（日本語のように人間が使う言葉）を処理する技術について、実際にどのように世の中の役に立っているかという応用例を交えながら紹介します。
    • 8月19日 (水)　13:00〜16:00
    • 講師　上原 隆平 氏（北陸先端科学技術大学院大学・准教授）
    • タイトル　『折紙のアルゴリズム』
    • 講義概要
      　日本での折紙の研究は，数学的な観点からの研究が先行してきた．近年 computational origami という言葉が市民権を得つつあるが，計算機科学としての枠組みは，まだまだ未整備である．ここではごく単純な折紙モデルとして，次のものを考える．入力として与えられるのは，長さ n+1 の紙と，長さ n の{M,V}上の文字列である．ここで M は山折り，V は谷折りを意味している．つまり長さ n+1 の紙の上に，等間隔に山/谷が指定されている．この文字列にしたがって紙を折る問題を考える．まず時間計算量に対しては，折りの回数が自然に対応すると考えることができる．この観点から，じゃばら折りとその一般化に対して，講演者らは，ほぼ最適な折りアルゴリズムを設計した．では領域計算量に対応する概念は何だろうか．これに対してはみんなが合意する概念は存在しない．講演者は，折り目に挟まる紙の枚数を基準として提案し，これに関する最適化問題を研究している．部分的な解は得られているものの，まだ残された研究課題の方が多いのが現状である．