情報オリンピック 夏季セミナー２０１１ 実施の概要

• 日時 2011年8月11日（木）〜15日（月）
  　
• 場所 国立オリンピック記念青少年総合センター
  　　　〒151-0052　東京都渋谷区代々木神園町3-1
  　
• 参加者 20名
  
• スケジュール

       8月11日 (木)
      15:30         集合・受付開始
      16:00〜18:00  打ち合わせ・班決め、セミナー(1)
      18:00〜19:00  夕食
      19:00〜21:00  セミナー(2)
      23:00         就寝
  
      8月12日(金)
       7:00         起床
       7:30〜 8:30  朝食
       9:00〜12:00  セミナー(3)
      12:00〜13:00  昼食
      13:00〜14:30  講義(1)　末永高志 氏 (NTTデータ 技術開発本部IT活用推進センタ)
  　　　　　　　　　『不確実データを対象にした情報処理と確率・統計』
      15:00〜18:00  セミナー(4)
      18:00〜19:00  夕食
      19:00〜21:00  セミナー(5)
      23:00         就寝
  
       8月13日(土)
       7:00         起床
       7:30〜 8:30  朝食
       9:00〜12:00  セミナー(6)
      12:00〜13:00  昼食
      13:00〜18:00  セミナー(7)
      18:00〜19:00  夕食
      19:00〜21:00  セミナー(8)
      23:00         就寝
  
       8月14日(日)
       7:00         起床
       7:30〜 8:30  朝食
       9:00〜12:00  発表準備(1)
      12:00〜13:00  昼食
      13:00〜15:30  講義(2)　吉田悠一氏 (京都大学大学院情報学研究科)
  　　　　　　　　　『乱択アルゴリズム入門』
      16:00〜18:00  発表準備(2)
      18:00〜19:00  夕食
      19:00〜21:00  発表準備(3)
      23:00         就寝
  
       8月15日(月)
       9:00〜12:00  発表会(1)
      12:00〜13:00  昼食
      13:00〜15:00  発表会(2)
      15:30         解散
  

  
  
• セミナーで使用したテキスト
  1. 『プログラマのための論理パズル 難題を突破する論理思考トレーニング』（Dennis E. Shasha 著）
  2. 『コンピュータ・ジオメトリ―計算幾何学:アルゴリズムと応用』（M. ドバーグ, M.ファン クリベルド, M. オーバマーズ, O. チョン 著）
  3. 『計算困難問題に対するアルゴリズム理論』（J.ホロムコヴィッチ著）
  4. 『Real World Haskell―実戦で学ぶ関数型言語プログラミング』（Bryan O'Sullivan, John Goerzen, Don Stewart 著）
  5. 『並行コンピューティング技法 ―実践マルチコア/マルチスレッドプログラミング』（Clay Breshears著）
  
  
  
• グループ毎の発表タイトル

  「プログラマのための論理パズル 難題を突破する論理思考トレーニング」グループ ゲーム「ラストワン」の必勝法 問題「ビー玉のプレゼント」の解法 問題「マッドミックス」 「コンピュータ・ジオメトリ―計算幾何学:アルゴリズムと応用」グループ 多角形の頂点の 3 彩色 1 次元領域探索 ボロノイ図 線形計画法 「計算困難問題に対するアルゴリズム理論」グループ 最大カット問題への近似アルゴリズム 3-SAT 問題 ビンパッキング問題 素数判定 最小頂点被覆問題 「Real World Haskell―実戦で学ぶ関数型言語プログラミング」グループ Haskell の紹介 Haskell と C の比較 Haskell での構文解析 「並行コンピューティング技法 ―実践マルチコア/マルチスレッドプログラミング」グループ マルチスレッドアプリケーション 四則問題 エラトステネスの篩法 セレクションアルゴリズム 最長共通部分列問題

  参加者

  
  
  • 講義概要
    • 8月12日 (金)　13:00〜14:30
    • 講師　末永高志 氏 （�鰍mＴＴデータ 技術開発本部 ＩＴ活用推進センタ）
    • タイトル　『不確実データを対象にした情報処理と確率・統計』
    • 講義概要
      　情報処理技術の発展に伴い膨大な電子データが流通するようになり、様々な情報に簡単にアクセスできる社会になりました。その反面、誤った情報が含まれているかもしれず、情報リテラシーの重要性が広くうたわれています。コンピュータを使った情報処理の対象も、膨大な量のデータをより早く・より正確に流通させることから、不確実性や一部誤りを含むようなデータからより有用な情報をつかみ活用することに広がりを見せています。 このような不確実なデータを工学的に取り扱うために確率・統計的なものの見方が導入され、情報処理分野の発展に多くの貢献をもたらしてきました。本講演では不確実なデータを対象にした情報処理のための確率・統計技術を、事例を交えながら紹介します。
    • 8月14日 (日)　13:00〜15:30
    • 講師　吉田悠一 氏（京都大学大学院情報学研究科・博士課程、Preferred Infrastructure）
    • タイトル　『乱択アルゴリズム入門』
    • 講義概要
      　プログラミングコンテストの多くの問題では、"常に"正しい答えを制限時間内に出力するアルゴリズムを実装することが求められます。それに対して、"高い確率で"正しい答えを出力するであるとか、"高い確率で"制限時間内に収まるアルゴリズムを考えるとどうなるでしょうか。そのような乱数によって挙動を変えるアルゴリズムを乱択アルゴリズムと呼び、様々な問題がより高速且つ簡単に解けるようになることが知られています。本講義では数多く有る乱択アルゴリズムの中から特に有名なものを解説します。