情報オリンピック 夏季セミナー２０１２ 実施の概要

• 日時 ２０１２年８月２５日（土）午後 〜 ８月２９日（水）午後 （４泊５日）
  　
• 場所 国立オリンピック記念青少年総合センター
  　　　〒151-0052　東京都渋谷区代々木神園町3-1
  　
• 参加者 ２６名
  　
• スケジュール

  
     8月25日(土)
  
      15:30         集合・受付開始
      16:00〜18:00  打ち合わせ・班決め、セミナー(1)
      18:00〜19:00  夕食
      19:00〜21:00  セミナー(2)
      23:00         就寝
  
     8月26日(日)
  
       7:00         起床
       7:30〜 8:30  朝食
       9:00〜12:00  セミナー(3)
      12:00〜13:00  昼食
      13:00〜15:30  講義(1)
      16:00〜18:00  セミナー(4)
      18:00〜19:00  夕食
      19:00〜21:00  セミナー(5)
      23:00         就寝
  
     8月27日(月)
  
       7:00         起床
       7:30〜 8:30  朝食
       9:00〜12:00  セミナー(6)
      12:00〜13:00  昼食
      13:00〜18:00  セミナー(7)
      18:00〜19:00  夕食
      19:00〜21:00  セミナー(8)・交流
      23:00         就寝
  
     8月28日(火)
  
       7:00         起床
       7:30〜 8:30  朝食
       9:00〜12:00  発表準備(1)
      12:00〜13:00  昼食
      13:00〜14:30  講義(2)
      15:00〜18:00  発表準備(2)
      18:00〜19:00  夕食
      19:00〜21:00  発表準備(3)
      23:00         就寝
  
     8月29日(水)
  
       9:00〜12:00  発表会(1)
      12:00〜13:00  昼食
      13:00〜15:00  発表会(2)
      15:30         解散
  

  
  
• セミナーで使用するテキスト
  • 『計算困難問題に対するアルゴリズム理論』 J.ホロムコヴィッチ (和田幸一, 増澤利光, 元木光雄 (翻訳))
  • 『抽象によるソフトウェア設計-Alloyではじめる形式手法』 Daniel Jackson (中島震, 今井健男, 酒井政裕, 遠藤侑介, 片岡欣夫 (翻訳))
  • 『確率と計算 ―乱択アルゴリズムと確率的解析―」 Michael Mitzenmacher, Eli Upfal (小柴健史, 河内 亮周 (翻訳))
  • 『A Field Guide to Genetic Programming』 Riccardo Poli, William B. Langdon, Nicholas F. McPhee, John R. Koza
  • 『Introduction to Algorithms』 Thomas H. Cormen, Charles E. Leiserson, Ronald L. Rivest, Clifford Stein
  
  
• グループ毎の発表タイトル

  1. 『確率と計算 ―乱択アルゴリズムと確率的解析―」 Michael Mitzenmacher, Eli Upfal (小柴健史, 河内 亮周 (翻訳))
  
  　　1-1 確率解析計算について
  　　1-2 ARC #003D 「シャッフル席替え」を解いてみた
  　　1-3 Markov不等式, Chebyshev不等式, Chernoff上界の比較
  　　1-4 ランダムに重み付けられたグラフにおける最小全域木について
  　　1-5 K-th number
  
  2. 『抽象によるソフトウェア設計-Alloyではじめる形式手法』 Daniel Jackson (中島震, 今井健男, 酒井政裕,遠藤侑介, 片岡欣夫 (翻訳))
  
  　　2-1 Alloy について
  　　2-2 Alloy でハミルトン閉路
  　　2-3 Alloy で川渡り問題を解く
  　　2-4 Alloy でパズル
  　　2-5 Alloy でのとある貪欲法アルゴリズムの撃墜
  
  3. 『Introduction to Algorithms』 Thomas H. Cormen, Charles E. Leiserson, Ronald L. Rivest, Clifford Stein
  
  　　3-1 push-relabel を用いたフローアルゴリズムについて
  　　3-2 RSA 暗号システムについて」
  　　3-3 LU 分解
  　　3-4 マトロイドと貪欲法について
  　　3-5 Van Emde Boas tree 〜明日から使えない謎の速い木
  
  4. 『計算困難問題に対するアルゴリズム理論』 J.ホロムコヴィッチ (和田幸一, 増澤利光, 元木光雄 (翻訳))
  
  　　4-1 線形計画法
  　　4-2 乱択アルゴリズムについて
  　　4-3 局所探索法
  　　4-4 素数判定法
  　　4-5 巡回セールスマン問題の近似解を焼なまし法で求める
  　　4-6 最小カットに対する乱択アルゴリズム
  
  5. 『A Field Guide to Genetic Programming』 Riccardo Poli, William B. Langdon, Nicholas F. McPhee, John R. Koza
  
  　　5-1 遺伝的プログラミング (GP) について
  　　5-2 GP の実装方法の比較
  　　5-3 遺伝的プログラミングによる迷路探索
  　　5-4 遺伝的プログラミングを用いた外国為替相場取引アルゴリズム（ができる予定だった）
  　　5-5 GP 使って競技で常勝
  

• 講義概要
  • 8月26日 (日)　13:00〜15:30
  • 講師　保木邦仁氏（電気通信大学先端領域教育研究センター特任助教）
  • タイトル　『囲碁・将棋などの二人ゲームにおける思考アルゴリズム入門』
  • 講義概要
    　「人知を超える」これは人工知能分野における目標の一つです。 コンピュータが人間の判断に勝る個別的・限定的な領域は年々拡大していて、1997年のコンピュータチェス（ディープブルー）の勝利は、 人間の文化にも影響を与えました。囲碁・将棋はチェスより難しいゲームだと考えられています。 しかし、2012年1月にはコンピュータ（ボンクラーズ）が元プロ棋士（米長永世棋聖）を平手で下し、 同年3月にはコンピュータ（Zen）がプロ棋士（武宮九段）に四子の置き碁で勝利しました。 情報技術は日々進歩していて、今ではコンピュータに囲碁や将棋で勝てる人間はごくわずかです。 囲碁・将棋においてコンピュータが人知を超える日はもうすぐそこにせまっています。 本講演では、このようなゲームにおける思考アルゴリズムを、基礎から最新技術まで簡単に紹介いたします。
  • 8月28日 (火)　13:00〜14:30
  • 講師　桑田 修平 氏 �鰍mＴＴデータ (技術開発本部サービスイノベーションセンタ主任)
  • タイトル　『情報の価値』
  • 講義概要
    　プログラムを作成する際には、必要となる情報を見極め、適切に収集／整理／処理することが求められます。 ここで、情報を正しく扱うためには、直観ではなく，その情報を定量的に評価することが重要です。 セミナでは、それぞれの情報が持つ価値や、その大きさを定量的に捉えるための考え方の一例をご紹介します。