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■　講義・発表会の聴講を希望される一般の方へ

　夏季セミナーの参加者以外の方で講義や発表会の聴講を希望される方は登録フォームから申し込みをお願いします．
　登録フォーム
　申込期限 : 8月18日(水) 18:00

　※ 定員に達したら申し込みを締め切らせていただきます．

■　夏季セミナーとは？

　情報科学に興味のある中高生・高専生を対象に，夏期休暇期間を利用してオンラインの勉強会を開催します．
　今年の夏季セミナーはハイレベルコースとステップアップコースの 2 つのコースで行います．

• ハイレベルコースでは，チューターの指導の下で情報科学のテキストの輪講 (= セミナー) を行います．それらをもとに PC を使って演習・実装を行います．最終日には研究発表を行います．
• ステップアップコースでは，情報科学に関する講義を聴いたり，プログラミングの演習問題に取り組みます．チューターが参加者の質問に対応します．ステップアップコースでは，テキストとして 『問題解決力を鍛える! アルゴリズムとデータ構造』(大槻兼資 (著), 秋葉 拓哉 (監修)) を使用します．

　様々な参加者に参加していただけるよう，充実した合宿メニューで参加者の皆さんを迎えるための準備をしています．
　ぜひふるってご参加ください．

　※ 夏季セミナーはプログラミング経験者を対象としています．プログラミングが初めての人は JOI入門講座 の受講をご検討ください．

■　いつ，どこでやるの？　何人参加できるの？　費用は？

　日　程
　　事前実施日 (オンライン開催)
　　7月25日(日)　15:00-18:00　自己紹介，ハイレベルコース班分け，交流会

　　セミナー (オンライン開催)
　　8月19日(木)　9:00-18:00　セミナー，全体講義(1)
　　8月20日(金)　9:00-18:00　セミナー
　　8月21日(土)　9:00-18:00　セミナー，全体講義(2)
　　8月22日(日)　9:00-15:00　発表会

　原則として，すべての行事に参加してください．
　全体講義はハイレベルコース・ステップアップコース共通です．
　8月22日(日)の発表会ではハイレベルコース生が研究発表を行います． ステップアップコース生も発表会に積極的に参加して，どんどん質問しましょう．
　スケジュールの詳細やハイレベルコースで使用するテキストは 何を勉強するの？ をご覧ください．

　場　所　　オンライン開催 (Discord，Google Meet，Zoom を使用します)

　募集人数
　　ハイレベルコース　約25人（予定）
　　ステップアップコース　約50人（予定）

　参加費　　無料です．テキストをお持ちでない参加者には，テキストを情報オリンピック日本委員会が用意します．テキスト代は情報オリンピック日本委員会が負担します．

　ＰＣ・インターネット接続環境について

• 夏季セミナーでは Discord，Google Meet，Zoom を使用します．
  
• 最新版の Discord, Zoom とブラウザ (Google Chrome を推奨) が使える環境を整えてください．
  
• オンライン参加に必要な PC やインターネット接続環境は参加者で用意してください．自宅や学校の PC 室などから参加してください．
  
• パソコン (webカメラ付きが望ましい) のZoomで参加してください．チューターからの指導を効率よく受けるために，夏季セミナー実施中はカメラON & 画面共有をお願いしています．
• 夏季セミナーではプログラミング実習を行い，発表準備ではスライドの作成を行いますので，PC での作業が必要になります．スマーフォン・タブレット(iPadなど)・Chromebookでは参加できません．

■　どういう人が参加できるの？

　夏季セミナーは情報科学に興味のある中高生（中等教育学校や高等専門学校などの在校生は高等学校３年生に相当する学年以下）が対象です．小学生は参加できません．

• ハイレベルコースは，競技プログラミングについてある程度の経験がある人を対象とします．(過去の JOI 予選 A ランク以上を目安とします．)
• ステップアップコースは，繰り返しを含む基本的なプログラムが書ける人を対象とします．(過去の JOI 予選 B ランク以上を目安とします．)

　応募内容に基づき，情報オリンピック日本委員会で選考を行い夏季セミナー参加者を決定します．

　情報オリンピック日本委員会が主催しているコンテストやイベントや，その他のプログラミングコンテストに参加したことのある皆さんはもちろんのこと，そういった活動経験はなくても情報科学の分野に興味を持っている人の積極的な応募を歓迎します．

　ハイレベルコースの選考の際には，過去のＪＯＩ春合宿の参加者を優先します．

■　何を勉強するの？

　スケジュールの詳細や使用するテキストは，決まり次第このページでお知らせします．

　　ハイレベルコース・スケジュール
　　8月19日(木)
　　9:00-10:00　打ち合わせ
　　10:00-12:00　全体講義(1)
　　13:00-18:00　セミナー(1)
　　8月20日(金)
　　9:00-12:00　セミナー(2)
　　13:00-18:00　セミナー(3)
　　8月21日(土)
　　9:00-10:00　打ち合わせ
　　10:00-12:00　全体講義(2)
　　13:00-18:00　発表準備
　　8月22日(日)
　　9:00-15:00　発表会

　　ステップアップコース・スケジュール
　　8月19日(木)
　　9:00-10:00　打ち合わせ
　　10:00-12:00　全体講義(1)
　　13:00-15:30　講義・演習(1)
　　15:30-18:00　講義・演習(2)
　　8月20日(金)
　　9:00-12:00　講義・演習(3)
　　13:00-15:30　講義・演習(4)
　　15:30-18:00　講義・演習(5)
　　8月21日(土)
　　9:00-10:00　講義・演習(6)
　　10:00-12:00　全体講義(2)
　　13:00-15:30　講義・演習(7)
　　15:30-18:00　講義・演習(8)
　　8月22日(日)
　　9:00-15:00　発表会 (※ 最終日の発表会にはステップアップコース生も参加します．)

　　ステップアップコース・カリキュラム
　　ステップアップコースは「初心者コース」と「中級者コース」に分かれて行います．
　　各実施日ごとの実施内容は以下の通りです．

　　初心者コース：JOI 二次予選突破に必要な基礎知識の解説と演習を行います．
　　8月19日(木)
　　1章 アルゴリズムとは
　　2章 計算量とオーダー記法
　　3章 設計技法(1)：全探索
　　8月20日(金)
　　3章 設計技法(1)：全探索
　　6章 設計技法(4)：二分探索法
　　4章 設計技法(2)：再帰と分割統治法
　　8月21日(土)
　　7章 設計技法(5)：貪欲法
　　5章 設計技法(3)：動的計画法

　　中級者コース：JOI 本選を目指す人や本選で中位以上を目指す人向けの講義と演習を行います．
　　8月19日(木)
　　復習演習など
　　5章 設計技法(3)：動的計画法
　　8月20日(金)
　　10章 データ構造(3)：グラフと木
　　11章 データ構造(4)：Union-Find
　　13章 グラフ(1)：グラフ探索
　　14章 グラフ(2)：最短路問題
　　8月21日(土)
　　12章 ソート
　　15章 グラフ(3)：最小全域木問題
　　16章 グラフ(4)：ネットワークフロー

　全体講義 　夏季セミナー中に情報科学に関する全体講義を 2 回行う予定です．全体講義はハイレベルコース・ステップアップコース共通です．詳細は決まり次第このページでお知らせします．

• 8月19日(木)　10:00～12:00　(全体講義1)
• 講師　大槻兼資 先生 (株式会社NTTデータ数理システム所属、東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了、修士(情報理工学)、『問題解決力を鍛える! アルゴリズムとデータ構造』著者)
• 講義題目　区間分割の仕方を最適化する動的計画法
• 講義概要　本講義では、区間分割の仕方を最適化するような問題を考えます。JOI で出題される問題から、現実世界にあらわれる問題まで、数多くの問題がそのような枠組みで捉えられることを見ていきます。またそれらの問題を、動的計画法を用いて解決していきます。

• 8月21日(土)　10:00～12:00　(全体講義2)
• 講師　小林佑輔 先生 (京都大学数理解析研究所准教授、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了、博士(情報理工学))
• 講義題目　組合せ最適化における最大最小定理
• 講義概要　組合せ最適化問題を解く際には、あるものの最大値と全く別のものの最小値が一致するという形の定理（最大最小定理）がしばしば重要な役割を果たします。本講義では、グラフ上の最適化問題に現れる最大最小定理についてお話しします。

　ハイレベルコースで使用予定のテキスト
　使用するテキストは事前実施日の班分けの際に決定します．希望者が多い場合はテキストが希望通りにならない場合もあります．

• 『CUDA C プロフェッショナル プログラミング』(John Cheng (著), Max Grossman (著), Ty McKercher (著), 森野 慎也 (監修), 株式会社クイープ (翻訳))
  CUDAとはNvidia製GPUでプログラミングするための言語です (C と書かれていますが C++ も使えます)。GPU は元々はグラフィックスを出力するため専用のPCパーツでしたが、最近ではグラフィックスを出力する以外にも、自由にプログラムを書いて動かすこともできるようになっています。ただし、GPUには得意なことと苦手なことがあります。シンプルな処理を沢山並列するのは得意ですが、複雑な計算は苦手です。GPU のプログラミングに挑戦していきましょう。
• 『量子コンピュータ入門』(宮野 健次郎 (著), 古澤 明 (著))
  このテキストでは、量子ゲート方式の量子コンピュータについて扱い、量子コンピュータの背景の物理から、量子テレポーテーションや Shor のアルゴリズムなどの量子アルゴリズムを学びます。余裕があれば、Codeforcesの Microsoft Q# Coding Contest を解いてみる、ショアのアルゴリズムとかの元論文を読んでみる、本に載っていない量子アルゴリズムを調べて理解するなどに挑戦していきます。数学については、複素数・三角関数・ベクトル・行列が出てきますが、分からなくても適宜チューターがサポートします。
• 『しっかり学ぶ数理最適化』(梅谷 俊治 (著))
  世の中にはさまざまな「最適化問題」 があります。条件がすべて 1 次関数の式になっている問題は線形計画問題と呼ばれており、効率的に解けることが知られています。『N 個の点がバネでつながれているとき、エネルギーを最小化する点の配置は?』といった問題を凸二次計画問題といいます。『グラフの頂点を赤と青で塗り分けるとき、赤-青 になっている辺の数を最大化せよ』のような問題を組合せ最適化問題といいます。このような問題を数学的に表したのが「数理最適化問題」です。このテキストでは線形計画問題から組合せ最適化まで幅広いトピックを学んでいきます。
• 『関数プログラミング入門 ―Haskellで学ぶ原理と技法―』(Richard Bird (著), 山下 伸夫 (翻訳))
  関数型プログラミングとは、関数の合成によって処理をするプログラミング技法のことをいいます。Haskell は純粋関数型言語です。このテキストでは、関数型言語の仕組みの解説を行い、それをもとに様々な処理を実装しています。また、理論が厳密に書かれています。仕組みを理解して、関数型プログラミングで色々実装してみましょう。プログラミング言語の仕組みに興味がある、データ構造やアルゴリズムが好き、綺麗に実装するのが好きという人におすすめです。
• 『プログラムで愉しむ数理パズル―未解決の難問やAIの課題に挑戦―』(伊庭 斉志 (著))
  このテキストではプログラミングで様々な数理パズルを解きます。数理パズルの背後には様々なアルゴリズムがあり、それについても知ることができます。素数を判定する問題、整数に近い式を作る問題、瓶パッキング問題などの様々な数理パズルを扱います。数理パズルが好きな人、『問題解決力を鍛える! アルゴリズムとデータ構造』には載っていない様々なアルゴリズムを知りたい人、プログラムを実装したい人におすすめです。書名には「AI の難問に挑戦」 とも書いてありますが、競技プログラミング上級者には少し簡単かもしれません。
• 『数え上げ組合せ論入門』(成嶋 弘 (著))
  このテキストでは、数え上げや組み合わせの計算方法を、具体例を使って紹介していて、具体的な事例が抽象化され理論的になっていく様子を学ぶことができます。3日間のセミナーを通して、基本的な数え上げ、母関数、写像12相(+群論)を学んでいきます。数え上げに強くなりたい！数学が好き！という人におすすめです。(実装するのは得意じゃない...という人にもおすすめです。)

　ステップアップコースで使用予定のテキスト
　ステップアップコースでは，『問題解決力を鍛える! アルゴリズムとデータ構造』(大槻兼資 (著), 秋葉 拓哉 (監修))を使用します．

　情報オリンピック日本委員会が主催した過去のセミナーの内容も参考にしてください．

• 2020年8月　夏季セミナー
• 2021年3月　春季ステップアップセミナー

■　参加の申込をするには？　参加の可否はいつわかるの？

• 申込方法　申込フォーム から申し込んでください．
• 申込期限　２０２１年７月　５日（月）　１１日（日）　２３：５９
  ※定員にまだ少し余裕があるため、先着順で若干名を追加募集します、

　申込フォームには以下の内容を記入していただきます．

• 氏名，学校名，学年
• メールアドレス
• 希望コース (ハイレベルコースまたはステップアップコース)
• JOI 2020/2021 参加の有無とその結果 (JOI 2020/2021 参加者は予選 ID も記入してください)
• これまでの自分の活動について (200字以内)．プログラミングの経験，部活動での実績，これまでに参加したイベントや大会などについて書いてください．もし，他の科学オリンピックや，情報オリンピック日本委員会が主催・共催する JOI 2020/2021 以外のイベントに参加した経験があれば，それらについて書いてもらっても構いません．
• 夏季セミナーへの抱負・興味を持っている分野・勉強してみたい分野など (200字以内)．

　※ ハイレベルコースの募集人数は約25人，ステップアップコースの募集人数は約50人を予定しています．
　※ Outlookを使っている人は，念のため ioi-jp.org を信頼できる差出人とドメインに登録してください．
　※ フォームに入力した控えが入力されたメールアドレス宛に送信されます．（Gmail を使っている場合は，控えメールが迷惑メールフォルダに入ってしまうこともあるようです．控えが送られてこない場合は迷惑メールフォルダの確認をお願いします．）

　選考結果は７月１２日（月）頃までにメールで連絡します．

■　承諾事項

　夏季セミナー参加者の氏名・学校名・学年が公表されることがあります．
　情報オリンピック日本委員会が夏季セミナーで撮影した写真や映像は，情報オリンピック日本委員会の公式ウェブサイトやポスター，PR誌，刊行物などで使用されることがあります．また，情報オリンピック日本委員会が夏季セミナーで撮影した写真や映像が文部科学省や共催団体である「国立研究開発法人 科学技術振興機構」に提供され，広報などに使用される場合があります．報道機関などに提供され，報道に使用される場合があります．
　予めこれらのことを了承のうえで夏季セミナーに申し込んでください．

■　何か質問があったら，こちらにどうぞ

　〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-10-7 グローリア宮益坂Ⅲ 301
　特定非営利活動法人 情報オリンピック日本委員会
　TEL: 03-6681-6591（平日 午前10時～午後5時）　FAX: 03-6736-0510
　

　できるだけ電子メールでお願いします．