第14回日本情報オリンピック (JOI 2014/2015) 本選概要

2014年12月18日
情報オリンピック日本委員会

更新履歴

目次

日時

2015年2月7日(土) 15:00 ~ 2月8日(日) 17:00

会場

国立オリンピック記念青少年総合センター

住所 〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3番1号
電話番号 03-3469-2525
URL http://nyc.niye.go.jp/

本選実施スケジュール

2月7日(土)
受付開始   15:00 (競技用PCには16:00までふれることができません)
プラクティス(実機練習) 16:00~18:00
講演 18:15~19:00
宿泊手続き 19:00~19:30 
夕食会 19:30~20:30
2月8日(日)
朝食 7:00〜8:00
開場 9:15
着席 9:30
本選競技 10:00~14:00
昼食 14:30~15:30
暫定得点配布・問題解説 15:30~17:00
アンケート後, 自由解散

本人確認

本選では本人確認を実施します.
本選当日は, 生徒証など写真付の氏名, 生年月日, 学校名が確認できるものを持参してください.

参加申込書・保護者承諾書

参加申込書・保護者承諾書を「参加申込書・保護者承諾書 書式」よりダウンロードし, 必要事項を記入の上, 保護者に参加承諾の署名・捺印をしていただき, 1月14日(水)必着で下記宛に郵送してください.
自宅の最寄駅を必ず記入してください. 飛行機を利用する場合は, 乗降する空港も記入してください. これらの情報に基づき交通費の補助額を計算します.

〒160-0022 
東京都新宿区新宿7-26-37 グランドメゾン戸山2D
((財)数学オリンピック財団内)
情報オリンピック日本委員会

交通費の補助について

本委員会規定に従い, 以下のように, 一定の条件を満たした場合は交通費の全額あるいは一部を補助します. また購入される切符の経路等によっては, 補助額が購入額に満たない場合もあります. ご了承ください.

不明な点がありましたら, お問い合わせください.

宿泊・食事について

大会参加期間中の宿泊及び食事は,情報オリンピック日本委員会が提供します.

会場へのアクセス

国立オリンピック記念青少年総合センターまでのアクセスについては, 国立オリンピック記念青少年総合センターの Web ページ http://nyc.niye.go.jp/category/access/ を参考にして下さい .
■東京駅から ■小田急参宮橋駅から ■羽田空港から ■地下鉄千代田線代々木公園駅から ■成田空港から の経路, ●周辺地図 ●参宮橋駅からの道順 それぞれの案内が掲載されています.

本選当日の情報オリンピック日本委員会への連絡

本選当日, 情報オリンピック日本委員会に連絡したい場合は, 本委員会事務局
  03-5272-9794
にお電話をください.

本選競技内容

本選競技では, アルゴリズムを設計し, そのアルゴリズムを C, C++ のいずれかのプログラミング言語で実装する課題が出題されます.

どの課題にも実行時の実行時間と使用メモリに制限があります. 課題によってはアルゴリズムの効率が重要となります. 採点用入力データは, 効率が異なる解法を識別できるよう調整されています. どの課題にも, ある程度の効率であって, 正当な解を出力する解法であれば, その課題の制限の中で正解を出力できるような採点用入力データがいくつか用意されています. ですから, 競技参加者が全ての採点用入力データに対して制限内で正解を出力する解法を得られなかった場合でも, 課題に取り組む意味はあります.

第5回~第13回の日本情報オリンピック本選の問題・解説を参照されることをお勧めします.
 http://www.ioi-jp.org/joi/problem_archive-light.html

第14回日本情報オリンピック 本選競技実施方法概要

競技時間 4 時間
課題数 5 題
配 点 配点は各課題 100 点で, 満点は 500 点となる.
各課題がいくつかの小課題に分割されることがある. 小課題の配点は問題文中に記載する.
使用できるプログラミング言語 C, C++ (C++ のバージョンは C++11)
本選競技システムで使われるコンパイルオプションは,本選競技の際に配布される Overview Sheet に記載する.
使用できる用品 鉛筆, シャープペン, ボールペン, 消しゴムなどの筆記用具を使用できる. 筆記用具は本委員会では準備しないので持参すること. 計算用紙は本委員会が用意したものを使用すること.
競技参加者は, 競技中に小さなマスコットを机の上に置くことができる.
使用できる機器・ソフトウェア 本委員会が用意した機器のみ使用できる. また, 本委員会が事前に準備し使用を許可したソフトウェアのみ使用できる.
本選で使用する予定の機器・環境は以下の通りである. (変更される場合がある)

ハードウェア ノート型パーソナルコンピュータ ThinkPad L540
  • CPU: Core i5-4200M (2.5 GHz)
  • メモリ: 8GB
  • ハードディスク: 500GB
  • ディスプレイ: 15.6インチ カラー液晶 (1366×768)
  • マウス: 光学式スクロールマウス

ソフトウェア
  • Ubuntu 14.04 LTS 日本語 Remix (ubuntu-ja-14.04-desktop-amd64.iso)
    https://www.ubuntulinux.jp/japanese
    Windows 7 Professional (64 bit) 上で動作する仮想マシンで競技を行います.
  • gcc/g++, python, ruby 1.9, gdb, DDD
  • eclipse-cdt, Geany
  • Gnu Emacs, vim, vim-gnome (gvim), gedit, Kate, KWrite
  • C++ STL Document (英語)
  • Ubuntu ディストリビューションに含まれる, その他のエディタ
解答方法および解答提出方法 課題の趣旨に合致するプログラムを作成し, 解答提出用 Web インタフェースからソースを提出すること. 解答プログラムは, 入力を標準入力から読み込み, 出力を標準出力に出力し, 正常終了すること(0 を返すこと).
提出した解答にはフィードバックが与えられる.
各課題ごとに, 最後の提出から 1 分間は解答を提出することができない.
フィードバック 競技中に提出されたソースは Overview Sheet に記載されているコンパイルオプションを用いてコンパイルされ, 問題文中の例と, 全ての採点用入力データに対して実行される. その結果がフィードバックとして競技参加者に通知される. 競技参加者は, フィードバックを利用することで, 自分の提出したソースが問題文の仕様をみたしているかどうかを確認することができる. また, その課題に関する自分の得点を競技中に知ることができる.

フィードバックの詳細については, 2月7日(土)のプラクティス(実機練習)の時間に確認することを勧める.

フィードバックが与えられるまでに時間がかかることがある. 競技終了 15 分前までに提出されたソースには競技時間内にフィードバックが与えられる. それ以降に提出されたソースには競技時間内にフィードバックが与えられるとは限らない.
採点方法 予選同様, 採点用入力データに対する出力の正誤で得点を定める.
ただし, 予選と異なり実行時の実行時間と使用メモリに制限がある. 制限は課題ごとに異なり, 競技時に配布される Overview Sheet に記載される.

採点プログラムは, Overview Sheet に記載されているコンパイルオプションを用いて解答プログラムをコンパイルし, 採点用入力データに対して実行する. 時間・メモリの制限を満たして正常終了し, かつ, 出力が正しい場合に, その採点用入力データへの出力は正解となる.
正解した入力データに対し, 配点分の得点が与えられる.
課題によっては, 複数の入力データをセットにして採点することもある. セット採点を行う場合は, 1 つのセット内の全てのデータに正解した場合に限り, そのセット分の得点が与えられる.
各課題がいくつかの小課題に分割されることがある. 小課題に関する詳細は問題文中に記載する.

各課題ごとに, 最後の提出から 1 分間は解答を提出することができない. ソースを複数回提出した場合は, 提出された全てのソースが採点され, 提出されたソースの得点の最大値がその課題の得点となる.
質問 競技参加者は, 質問がある場合は, 競技開始から 2 時間経過するまで質問票を提出することができる. 質問への回答は「正しい」「正しくない」「ノーコメント」「課題の記述の中に答えはある」「無効」のいずれかである. 競技開始から 2 時間経過後も質問票を提出することはできるが, 競技時間内に回答するとは限らない.
禁止事項
  • 競技前(プラクティスの時間も含む)および競技中に, USB メモリや CD-ROM などの外部メディアや外付けキーボードなどの周辺機器を, 競技用 PC に接続してはならない. また, 競技用 PC には, いかなるデータもコピーしてはならない.
  • 競技中は, 参考書・ノート・辞書などの資料を参照してはならない. また, 本委員会が用意した機器以外の機器(携帯電話・電卓・電子辞書・外付けキーボードなど)を使用してはならない.
  • 競技参加者が提出する解答プログラムは, 実行時に標準入出力以外にアクセスしてはならない. 一時ファイルの作成, ネットワークへのアクセス, 外部プログラムの呼び出しは禁止されている.
  • 競技中は, 競技システムを通じて解答を提出したり提出結果を確認する場合を除き, ネットワークやインターネット上のいかなるコンピュータへのアクセスも試みてはならない. 競技システムを改ざんしたり, セキュリティを侵害することを試みてはならない.
  • 自分自身に割り当てられた競技用 PC とアカウントを使用すること. 自分自身に割り当てられたアカウント以外のアカウントへのアクセス権を得ようと試みてはならない. 自分自身に与えられた競技用 PC 以外のコンピュータにふれてはならない.
  • 競技中は, 本委員会のスタッフを除き, 他の人と連絡を取ってはならない.
  • Windows 上で動作する仮想マシン上で競技を行うこと. 競技中は Windows 環境のデスクトップに戻ってはならない.
その他 競技参加者は, 本選競技終了後に, 会場責任者の許可を得て競技用 PC に USB メモリを接続して, ソースやデータなどを USB メモリにコピーして持ち帰ることができる. 自分が競技中に作成したソースやデータなどを持ち帰りたい人は, USB メモリを持参すること.
本選競技課題および採点用入出力データは, 後日, 本委員会のウェブページで公開する予定である.

本選FAQ

よくある質問とその回答です. 実際にあった質問については, 表現を変更している箇所もあります. 今後, 皆さんから質問がありましたら, その質問と回答を追加していきます.

Q1: どうして本選では参考資料の閲覧や, PC へのデータのコピーが許されないのですか?
A1: 日本情報オリンピックは, 国際大会である国際情報オリンピック IOI の日本代表選手選考を兼ねています. IOI では参考資料の閲覧や PC へのデータのコピーは認められていません. 日本情報オリンピックでは, 選考が進むにつれて徐々に IOI の競技規則・競技環境に近づくよう, 競技規則・競技環境を定めています.
Q2: プラクティス時にスクリプトファイルや C++ のソースコードなどのファイルを作成しておき, 競技中にそれらを使用することはできますか?
A2: できません. プラクティス終了後は, 仮想マシンを新しいものに入れ替えますので, プラクティス時に作成したスクリプトファイルやソースコードを競技中に参照することはできません.
Q3: 言語規定に関してですが, 定められた方法でコンパイルが可能なら, 実装方法などは問わないということでよろしいでしょうか?移植性の無いプログラムを書いても構いませんか?インラインアセンブリを使ってもよいでしょうか?
A3: はい. 採点は, 皆さんが本選で使用する PC と同一機種, 同一環境で行います.
Q4: 競技中に, 機器にあらかじめインストールされている man や info などのドキュメントを参照してよろしいでしょうか?また, STL のドキュメントを参照する手段は用意されていますか?
A4: 本委員会が本選競技のために用意した環境に含まれているドキュメントは, man や info も含めて利用可能です. C++ STL Document (英語) を用意します.
Q5: 本選競技中, 開発を補助するプログラムやスクリプトを適宜作成実行しても構いませんか?
A5: はい.
Q6: 電卓の使用も禁止されていますが, 競技時間内に計算するためのプログラムを作成して計算してもよいでしょうか?
A6: はい. また, もし競技環境に電卓ソフトウェアがインストールされている場合は, 競技中にそれを利用しても構いません.
Q7: 本選競技中に Ubuntu のデスクトップ環境をカスタマイズしても構いませんか.
A7: はい.
Q8: 本選競技の環境はインターネットと接続されていますか?
A8: 接続されていません.
Q9: 競技用 PC に自分の使い慣れているアプリケーションをインストールして, 本選競技で使用することはできますか?
A9: できません. 本選競技では本委員会が用意したソフトウェアのみ使用できます.
Q10: 競技中に手元でコンパイル・実行する場合と, 本選競技システム上で採点のために実行する場合で, プログラムの実行速度が変わる事はありますか?
A10: 採点は, 皆さんが競技で使用する PC と同一機種, 同一環境で行います. 同じコンパイルオプションを使えば, 基本的には実行速度が変わることはありません. 本選競技システムで使われるコンパイルオプションは, 本選競技の際に配布される Overview Sheet に記載されます. 本選競技システムについての詳細は, プラクティスの時間に確認されることをお勧めします.
Q11: (2014年12月23日追記) 本選競技で使用する OS は Ubuntu 14.04 LTS とのことですがデスクトップは標準状態でしょうか. インストール後全てのパッケージをアップデートし最新状態と考えてよろしいでしょうか.
A11: 本選競技では Ubuntu 14.04 LTS の標準状態のデスクトップを本選競技用にカスタマイズしたものを使用します. 多くのパッケージは最新版を使用する予定ですが, 本会では全てのパッケージが最新状態であることは保証しておりません. 本会における動作確認の事情などにより, 最新版でないパッケージを使用する可能性もあります. 本選競技環境に関する詳細は本選初日に行われるプラクティス (実機練習) の時間に確認してください. また, 本選実施前に本選競技環境をインストールした仮想マシンを配布する予定です. 本選競技で使用する PC と同スペックの PC を使用することで, 本選競技環境を事前に確認することも可能となる予定です. 本選競技に関する詳細は, 後日, 本選参加者に本会よりメールにて連絡いたします.

オープンコンテスト・本選問題解説の公開について

オープンコンテスト
本選競技と同じ時間帯に, 同じ課題を使ったオープンコンテストをオンラインで行います. オープンコンテストにはどなたでも参加できます.
詳細はオープンコンテストのページをご覧ください.
オープンコンテストに用いる競技システムの仕様は, 本選競技で用いる競技システムと同一ではありませんので, ご了承ください.
本選問題解説の公開
本選参加者以外の方も, 会場で行われる本選問題解説に参加することができます.
会場での本選問題解説に参加を希望される方は, 氏名・所属(学生の場合は学年)・連絡先メールアドレスを明記の上, 件名を「本選問題解説参加希望」として, 2月8日(日)の正午までに情報オリンピック日本委員会 (info@ioi-jp.org) までメールでお問い合わせください.
本選問題解説で使用した解説スライドは, 後日, 本委員会のウェブページで公開する予定です.

付き添い教員研修会

2月8日(日) 11:00~13:00 に, 本選競技と併行して, 付き添いで来場された学校の先生方との教員研修会を開催予定です.

JOI 2014/2015 本選併催 教員研修会のご案内

日本情報オリンピックは個人戦ですので, 本選参加に教員の付き添いは必要ありません. 所属校の教員が付き添いを希望する場合も, 競技中に競技会場への入室はできません.

個人情報の扱いについて

個人情報の扱いについては, 情報オリンピック日本委員会の「個人情報保護方針」をご覧ください.